久々に映画館での香港ノワール映画を鑑賞で、ジョニー・トーの作品は好きなので
期待して観に行ったら、それ以上に良かった。
今年観た中では1だったけど、このセンスない邦題だけは、なんとかして欲しかったな。
フランスでレストランを経営するコステロ(ジョニー・アリディ)は、マカオに住む
娘 アイリーン(シルヴィー・テステュー)の家族が襲われ、義息子と孫2人が射殺され
アイリーンも瀕死の重傷を負ったと知りマカオへ。
そして、偶然に出会った殺し屋の3人組を雇って、娘の敵を討つことになるが…。
コステロは殺し屋3人組のクワイ(アンソニー・ウォン)、チュウ(ラム・カートン)
フェイロク(ラム・シュ)を犯行現場となった娘 アイリーンの自宅に連れて行く。
惨劇のままになっている自宅で、殺し屋たちが犯人たちの手掛かりを探す間に
コステロが料理をしているシーンは良かったし、この食事によって、4人の間に
友情が芽生えてきたのを感じた。
そして、実行犯が判明し、香港へと向かうことになったコステロと3人組。
犯人たち3人組が揃ったところで襲撃かと思ったら、思わぬ邪魔が入ったりするが
そこは殺し屋同士の変な暗黙の了解みたいなのがあったりするのも面白くて
このまま別れるのかと思ったら、邪魔ものがいなくなったところで戦闘開始。
でもこの戦いによって、コステロは昔の銃撃戦で頭に残った銃弾のために
記憶を失っていくことや、アイリーンたちを襲った犯人たちを雇ったのは
殺し屋3人組と同じ組織のボスファン(サイモン・ヤム)だったことが判明。
選択を迫られた殺し屋3人組だったが、クワイはコステロが忘れても俺は覚えてると
約束を守ろうとする男気はカッコ良かったし、コステロもその友情に応えるかのように
立ち上がる義理人情の世界が垣間見られた。
映画はフランスと香港の合作で、アラン・ドロンにコステロ役を断られたそうだけど
ジョニー・アリディは知らなかったけど、彼の方が哀愁が漂って良かったと思う。
それにアンソニー・ウォンの存在感には相変わらず圧倒された。
全般的にセリフが少なくて、演技で察するところもあったが、またそれも良くて
ありがちなシーンやちょっとツッコミたいところもいっぱいあったりするけど
そういうところも香港映画の面白さだと思う。
映画館には年配の方がわりと多くて、ご夫婦で来られてる方もいらっしゃったので
男性向きの映画のように思われるけど、意外と女性の方がこの映画を気に入ると思うな。
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